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銀器とナイフに魅せられて

ginkinaifu.exblog.jp

アンティークのスプーンやナイフ&たまにカスタムナイフその他も紹介

タグ:ナイフ ( 20 ) タグの人気記事

バドワイザービール(Budweiser)は日本でも有名ですが、
中国にもビール工場が何と14か所もあるようです。

今回紹介するのは、このビールを製造している

アンホイザーブッシュ・カンパニー(1852年創業)の宣伝用ナイフで、

製作は、アメリカのカスターブラザース社(1876-1947年)です。


会社を創立したドイツ系アメリカ人のアドルファス・ブッシュ氏(1839-1913)は、

なせか会社の名前ではなく自分の名前入りのナイフを、

宣伝用として世界中の名士にプレゼントするのが好きだったとのこと。

七宝ハンドルのポケットナイフ(アンティーク)_a0389018_09041170.jpg

七宝ハンドルのポケットナイフ(アンティーク)_a0389018_09042584.jpg


下側のナイフはまさにそのナイフの一つで、

ハンドルには美しいエナメル細工(七宝)が施されています。


ハンドルのやや後方には、小型の半円球状レンズが装着されています。

後方からを光を当てて覗いてみると、

アドルファス・ブッシュの肖像画が拡大されて浮かび上がります。

会社より自分を宣伝するのが好きだったようですね。


肖像画は残念ながら、マクロレンズでもうまく撮ることができませんでした。


上側のナイフは、アドルフォス・ブッシュが亡くなって20年後

当時の社長(アドルフォス・ブッシュ3世)が、

同様のナイフを贈答用として作らせたもので、これもとても美しいナイフです。

シルバー色ですが、銀製品ではありません。

こちらには、会社名の「アンホイザー・ブッシュ」のロゴがきちんと入っています。


ハンドル裏面にはビール工場と思われる建物が描かれています。


七宝ハンドルのポケットナイフ(アンティーク)_a0389018_09043938.jpg

by meichan007 | 2020-01-12 08:06 | 小型&クイル ナイフ | Comments(0)

以前ティファニーのバタースプレッダーを紹介しましたが、

今回紹介するのはティファニー以外のアメリカ製品です。


2~3のメーカー名は知っていたのですが、メーカーやパターン名の検索したところ、

アメリカには想像していた以上の膨大なメーカー数、さらに実に様々なパターンがあり驚きました。


バタースプレッダーですので、形状はどれもそれほどの違いはないですが

柄の部分はそれぞれ特徴のある、素敵な形状になっています。

アメリカ製シルバー・バターナイフ(スプレッダー)_a0389018_20331543.jpg
アメリカ製シルバー・バターナイフ(スプレッダー)_a0389018_20333829.jpg


一番上はゴーハム社 バタースプレッダー

Gorham Manufacturing Co.1865-Present

パターン名はランカスター

Lancaster pattern1897年デザイン)

ランカスターローズの小さな薔薇がちりばめられています。

北米 925銀 ランカスターローズ バタースプレッダー


2
番目は

マンチェスター社 バタースプレッダー

ManchesterSilver Co. ( 1887-1985)

パターン名 ヴァランシエンヌ

Valenciennes pattern(1938年デザイン)

花のパターンがあるボビンレースでヴァランシエンヌレースの名前があり、

生産しているフランス北部の自治体(コミューン)の名前でもあります。


3番目は

ベイカー・マンチェスター社 バタースプレッダー

Baker-Manchester (c.1914-c.1930)

パターン名 ラファイエット

Lafayette pattern(1898年デザイン)

ラファイエットはアメリカ ルイジアナ州の都市名ですが、パターン名との関連は不明です。


4番目は

キルク社 バタースプレッダー

S. Kirk & Son (1846-1979年)

パターン名 ルプセ

Repoussé pattern (1828年デザイン)
美しい模様はルプセという立体的な装飾芸術でKIRKを代表する有名なパターンです。


5番目は

ウォレス社 バタースプレッダー

R. Wallace & Sons Mfg. Co. ( 1871-Present)

パターン名 ローズポイント

Rose Point pattern (1934年デザイン)

中央に可愛らしいバラが浮き出しています。




by meichan007 | 2020-01-09 07:42 | 銀のナイフ | Comments(0)

ハンドルに小さな突起がたくさん付いた、
シルバー・フォールディング・フルーツナイフです。


WEBで探してみたのですが、このハンドルの形は見かけませんでした。

突起は滑り止めかと思いましたが、使用上とくにその必要性は感じませんでしたので、

飾りの意味合いの方が強いようです。


おそらく、植物のトゲを模したものなのでしょうか。

突起付ハンドルのシルバー・F・F・ナイフ(アンティーク)_a0389018_21221985.jpg

上側のナイフの光沢のある象牙ハンドルには八つの小さな突起が付いており、

ブレードとボルスターには美しい模様がブライトカットで刻まれています。

Thomas Marples(Sheffield1893年)

突起付ハンドルのシルバー・F・F・ナイフ(アンティーク)_a0389018_21252081.jpg

下側のナイフの輝きの美しい白蝶貝のハンドルには同様の六つの突起があります。

突起を付けるためには、かなり厚みのある良質の白蝶貝が必要ですね。

遠近法で、大きく見えていますが、象牙ハンドルの物より

一回り小型です。

William Needham(Sheffield1931年)






by meichan007 | 2019-12-31 07:50 | 銀のナイフ | Comments(0)

素敵なアンティーク・クイルナイフ(羽ペン削り)2点の紹介です。


まず写真上のナイフですが

形のよいティアドロップ型ハンドルで、

白蝶貝に施されたスパイラル状のカービングが

虹色に輝く光を際立たせています。


メーカーはJoseph Rodgers & Sons (sheffield 1682-1971年)

リカッソ部部にRODGERSCUTLERS TO HER MAJESTY の刻印があります。


以前も紹介しましたが、
この刻印は当時英国王室御用達であった事を示しています。


Joseph Rodgers & Sons は素晴らしいナイフ類や銀のカトラリーも作っていた
英国を代表るメーカーの一つです。

らせん模様と繊細なエングレーブのクイルナイフ(アンティーク)_a0389018_20254444.jpg

下のナイフは、珍しい形のエングレーブの入った白蝶貝ハンドルで、

ちょっとお尻がはねた感じが美しいラインを作り出しています。


写真では旨く表現できませんでしたが、こちらも虹色が美しく光る白蝶貝です。

さらに9金で作られたボルスターの模様が実に丁寧に彫られていますし、

バックスプリング表面もも9金でカバーされています。


こちらも当時の一流メーカー

JOSEPH MAPPIN(Sheffield1810-1841年)で、

わずか30年間の操業でしたが

リカッソの”V王冠 R”が示すように素晴らしい作品を作っていました。

らせん模様と繊細なエングレーブのクイルナイフ(アンティーク)_a0389018_20260284.jpg


G王冠 R 1830年以前 George Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ 文字はハンドカット
W王冠 R 1830-1837 William Ⅳ
V王冠 R 1837-1901 Victoria
E王冠 R 1901-1910 Edward Ⅶ
G王冠 R 1919-1952 George Ⅴ、Ⅵ 文字はマルチライン

王室御用達ではなくても、勝手にこのマークを使用したメーカーもあるらしいです。



by meichan007 | 2019-12-28 07:37 | 小型&クイル ナイフ | Comments(0)

銀のブレードと炭素鋼のブレードがコンビネーションされた

シルバー・フルーツ・フォールディング ナイフです。


鋼製のブレードが付いていますので、フルーツの取り分けばかりでなく
デスクナイフとしても活躍しそうです。
もっとも、このようなナイフは贈り物として喜ばれ、
実際の使用はあまり無かったのではと思います。


アンティークと言いそうになりますがビンテージです。


アンティークという言葉は
「何となくだいぶ古そうな物」にはよく使ってしまいますが、
GATT(世界貿易機関)では100年以上経っている物とされています。
GATT加盟国であれば関税がかからないことになっていますが
実際は証明が面倒なので個人輸入では時々支払うことになります。


このナイフはビンテージ(それでも80年は経っています)ですが、

2種類の材質を使用したブレードは、比較的珍しい方だと思います。

シルバーと炭素鋼のフルーツナイフ(ビンテージ)_a0389018_07514687.jpg


上質の白蝶貝がハンドル材として使用され、

奥の方から湧いてくるような虹色の光沢に魅了されます。

少し丸みを帯びた、ボルスターのエングレーブも良く似合っています。

シルバーと炭素鋼のフルーツナイフ(ビンテージ)_a0389018_07552964.jpg

J.Y.Cowlishaw (Sheffield1938年)


by meichan007 | 2019-12-14 07:52 | 銀のナイフ | Comments(0)

以前は随分と色々なナイフを集めていた時期があります。
たまには何かを模ったナイフに出会うこともありました。

珍しい形のアンティーク(ビンテージ)ナイフ2点です。

ドイツ製と英国シェフィールド製です。

靴型のポケットナイフと脚型の小さなナイフ(アンティーク)_a0389018_11564343.jpg



まず靴型のナイフですが、ドイツ製で1900年頃に造られた物です。

靴型のポケットナイフと脚型の小さなナイフ(アンティーク)_a0389018_11560350.jpg

メーカー名は不明ですが、GES.GESCH.の刻印があり、

デザインのパテントを取っているという意味だと思います。

靴の形をしたものは稀に見かけることがありますが、

ブレードが二本出るタイプは非常に珍しいと思います。


ハンドル材はベークライトで状態も素晴らしく、まさに美しい造形です。

脚型のナイフもユニークな形でとても珍しいでしょう。

小さくて可愛いナイフです。

靴型のポケットナイフと脚型の小さなナイフ(アンティーク)_a0389018_11562802.jpg

元々のハンドル材は濃いブルーの樹脂だったと思われますが、

年月を経てとても良い味が出てますね。


全長はたった7センチですが、とてもしっかりしています。


スプリング前方がリングになっているので、

懐中時計の鎖につなぐFOBのように用いられたのかも知れません。

Brookes & Crookes (Sheffield 1853-1957年)



by meichan007 | 2019-12-13 07:34 | 小型&クイル ナイフ | Comments(0)

ナイフとブランドショップというと、あまりピンと来ないかもしれませんが、
老舗のブランドショップ名の入ったポケットナイフをときおり見かけます。
小さなナイフは爪ヤスリが付いていることが多いですね。

ネットショップ以外ではあまり見かけることがありませんが、
日本では有名刃物店で販売しているのを見かけました。
昔のナイフ関係の本や通販冊子には時々載っていたように記憶しています。


ちょっと古い話になります。
現在は廃刊になってしまいましたが「ナイフマガジン」というナイフ専門誌が
毎月発行されていました。その1993年4月号にこんな記事がありました。

ナイフコレクターとしても有名だったオルファ株式会社創業者の
故岡田良男氏がエルメス・パリ店を訪れた時のことです。

ショウウインドウにナイフが並べてあるので
支配人に理由を聞いたところ、
「おしゃれにも色々あって、いいライターを持っているのはまだ下の方。
カフスボタンやネクタイピンは上の方。時計や眼鏡というのはいい線。
しかし最高のおしゃれというのは、ポケットナイフの良い物を
絶えずスーツのポケットに持っていることです。」
と答えたそうです。


ナイフはナイフメーカーの製作した製品にブランド名を入れたものですが、
そのナイフは「ブランドに選ばれた優れ物」ということができるでしょう。
付加価値がついて少々値が張ることになりますが。

紹介するナイフはいずれも随分と昔に手に入れたものです。


ナイフとブランドショップ_a0389018_15005893.jpg


ナイフとブランドショップ_a0389018_15011220.jpg

上の2本のナイフは両方とも製作は
フランスのジャック・モンジャン社(JACQ MONJIN )
ポケットナイフと言うにはかなり大型で厚みもあります。

上側のナイフにはメインブレードにエルメス(HERMЁS)のロゴが刻印されており、
6徳ナイフで、ハンドル材は素晴らしいサンバースタッグ(インド大鹿の角)です。

下側のナイフ7徳ナイフで、#27086のナンバリングがあり、
ハンドル材は綺麗な透明感のある不言色のホーンです。
(少し赤身のかかった黄色)

ナイフとブランドショップ_a0389018_15141600.jpg


上の3本ともフランスのエロア社(EROI PERNET)で製作されたナイフです。
エロアは古い銀貨を使ったナイフ
(銀貨を二つにスライスしてその間にナイフを収納)で有名ですね。

真ん中のナイフにはHERMESのロゴがメインブレードに刻印されており、
3本ともに3徳ナイフで
エルメス刻印のナイフのハンドル材は素敵なバッファローホーン
他の2本は高品質のべっ甲です。



ナイフとブランドショップ_a0389018_15231040.jpg

上の3本ともティファニー(TIFFANY)ロゴが刻印されています。
一番上のナイフはハンドルの側面に、
他の2本はキーリング(輪っか)の所に刻印されていました。
ハンドル材はもちろんスターリングシルバー製です。

上のナイフのメーカーは「ISH Germany」の刻印。
下の2本のナイフのメーカーは「VOOS」の刻印。

ネットで検索すると、最近のティファニーのナイフは
ヴィクトリノックス社 (スイス)製の物が多数販売されています。
そんな中でアメリカのBUCK社の物をみつけました。
ポケットナイフでしたが、
スターリングシルバーハンドルのBUCKなんて驚きです。
昔、ナイフに興味を持ちだした頃に
初めて購入したアウトドア用ナイフがBUCK110でしたので。



ナイフとブランドショップ_a0389018_15312566.jpg

クリストフル(CHRISTOFLE)のロゴがメインブレードにあり、
ハンドル材はクリストフルシルバー(厚い銀メッキ)と思います。

ナイフ製作メーカー名は不明です。



ナイフとブランドショップ_a0389018_15362392.jpg


ダンヒル(DUNHILL)のロゴがハンドルに入った(写真の裏側です)ナイフで、
ハンドル材はスターリングシルバー、メーカー名はAD、アッセイオフィスはロンドンです。

ナイフ製作はスイスのウェンガー社(WENGER)。



ナイフとブランドショップ_a0389018_12592804.jpg

モラビト(MORABITO)のロゴが入っています。
ナイフ製作メーカーは不明です。


ネットで検索すると、ヴィトン、カルティエなどのナイフもありました。


by meichan007 | 2019-12-08 07:47 | 小型&クイル ナイフ | Comments(0)

楽しいパーツのたくさん付いた、英国シェフィールド製の

愛煙家用のアンティークなスモール・マルチツール・ナイフです。

すべてが刃物でなくてもマルチブレードと呼ばれることもあります。
日本では万能ナイフ、多用途ナイフ、多目的ナイフ
などと呼ばれることが多いです。

今ではスイスアーミーナイフなどでおなじみですが、
昔から英国シェフィールドでは、このように様々な種類の道具が付いた
ナイフが作られていました。
同じようなナイフはドイツでも見られます。

下の写真は恐らく展示用でしょうけれども
なんと、何十種類ものツールが付いたナイフも作られていました。

愛煙家用マルチツール・ナイフ(アンティーク)_a0389018_11332422.jpg

(The sheffield Knife Book . Geoffrey Tweedale著より)

ツールの数によって日本では〇徳ナイフや〇丁出しと
呼ばれることも多いです。

紹介するナイフは小型ですが、しっかりした作りで

それぞれのパーツを出し入れしているだけで楽しめます。

愛煙家用マルチツール・ナイフ(アンティーク)_a0389018_09034883.jpg


パイプ煙草用の器具は一般にコンパニオン(またはガシェット)と呼ばれます。
このナイフは7丁出しでパーツが豊富で,その他の用途にも楽しめますね。

大小のブレード・シガーフォーク・シガーパンチ・ネイルファイル・フック、
それから一番面白いのは移動できるタンバー(パイプ煙草のは押え)
が付いていることでしょうか。

ナイフ側面に配置された丸い金属をナイフの後方に移動させると
完全にナイフのお尻を隠してタンバーになります。

愛煙家用マルチツール・ナイフ(アンティーク)_a0389018_09035240.jpg

シガーフォークは、当時の紙巻煙草は大変高価だったので、

「しけもく」を刺して吸う為のフォークだったようです。

最近、日本でも煙草の値段が随分と上がっているようですので
このナイフが役に立つかもしれません。

象牙とボーンのハンドルを持ったほぼ同じ形のナイフが2本そろっていますが、

それぞれメーカーが違っています。

この時代に流行した形だったのでしょう。


メイカー名 上側 G.Butler (Sheffield1768-1952年) 

       下側. Watts (Sheffield 1765-pres)


by meichan007 | 2019-11-27 08:34 | 小型&クイル ナイフ | Comments(0)

白蝶貝のハンドルはもちろんですが、

全体の流れるようなフォルムの美しいシルバー フルーツナイフです。

白蝶貝への鈴蘭のような文様のエングレーブも独特で、趣がありますね。


とくに中央に埋め込まれたシールドがとても素敵な形で、

このシルバーナイフの良い特徴となっています。

シルバーフォールディングナイフをもし購入しようと思った時は、
刃先が完全にハンドル内に収まるか注意してください。
刃先が収まらないナイフは直せませんので。


メーカー名 Francis Clark (Sheffield 1846年)

優美なフォルムのシルバー・フォールディング・フルーツナイフ(アンティーク)_a0389018_08161397.jpg
優美なフォルムのシルバー・フォールディング・フルーツナイフ(アンティーク)_a0389018_08162006.jpg


by meichan007 | 2019-11-18 07:57 | 銀のナイフ | Comments(0)

アンクロム(W.E.ANKROM )氏製作のカスタム フォールディングナイフです。

このナイフのボルスター部分は韻鉄(鉄隕石)で作られています。


韻鉄はウィドマン・ステッテンと呼ばれる構造をもっており、

格子状の多彩な線が交わって作り出された文様は

神秘的な感じさえ受けます。


ナイフ全形は鋭い中にも円やかさがあり、


模様の綺麗なアバロンシェルのハンドルはとても握りやすくなっています。

ブレードの開閉は流れるようにスムースで、カチンとロックされた時の感触は絶品です。

アンクロム( W.E.ANKROM ) カスタムナイフ_a0389018_07541385.jpg


by meichan007 | 2019-10-30 10:26 | カスタムナイフ | Comments(0)