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銀器とナイフに魅せられて

ginkinaifu.exblog.jp

アンティークのスプーンやナイフ&たまにカスタムナイフその他も紹介

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以前ティファニーのバタースプレッダーを紹介しましたが、

今回紹介するのはティファニー以外のアメリカ製品です。


2~3のメーカー名は知っていたのですが、メーカーやパターン名の検索したところ、

アメリカには想像していた以上の膨大なメーカー数、さらに実に様々なパターンがあり驚きました。


バタースプレッダーですので、形状はどれもそれほどの違いはないですが

柄の部分はそれぞれ特徴のある、素敵な形状になっています。

アメリカ製シルバー・バターナイフ(スプレッダー)_a0389018_20331543.jpg
アメリカ製シルバー・バターナイフ(スプレッダー)_a0389018_20333829.jpg


一番上はゴーハム社 バタースプレッダー

Gorham Manufacturing Co.1865-Present

パターン名はランカスター

Lancaster pattern1897年デザイン)

ランカスターローズの小さな薔薇がちりばめられています。

北米 925銀 ランカスターローズ バタースプレッダー


2
番目は

マンチェスター社 バタースプレッダー

ManchesterSilver Co. ( 1887-1985)

パターン名 ヴァランシエンヌ

Valenciennes pattern(1938年デザイン)

花のパターンがあるボビンレースでヴァランシエンヌレースの名前があり、

生産しているフランス北部の自治体(コミューン)の名前でもあります。


3番目は

ベイカー・マンチェスター社 バタースプレッダー

Baker-Manchester (c.1914-c.1930)

パターン名 ラファイエット

Lafayette pattern(1898年デザイン)

ラファイエットはアメリカ ルイジアナ州の都市名ですが、パターン名との関連は不明です。


4番目は

キルク社 バタースプレッダー

S. Kirk & Son (1846-1979年)

パターン名 ルプセ

Repoussé pattern (1828年デザイン)
美しい模様はルプセという立体的な装飾芸術でKIRKを代表する有名なパターンです。


5番目は

ウォレス社 バタースプレッダー

R. Wallace & Sons Mfg. Co. ( 1871-Present)

パターン名 ローズポイント

Rose Point pattern (1934年デザイン)

中央に可愛らしいバラが浮き出しています。




by meichan007 | 2020-01-09 07:42 | 銀のナイフ | Comments(0)

Tiffanyは宝飾品で有名ですが、多種多様の素敵な製品を作り続けています。
シルバーカトラリーも実に様々なパターンのデザインが生まれてきました。

このオリジナルボックスに納められた
12種の花のシルバー デミタス(コーヒー)スプーンは、

資料が見当たらず、正確な年代が不明ですが

スプーン後面のの刻印から
John C. Moore II 1907-1947年)のデザインと思います。

ティファニースプーン 12種の花模様_a0389018_09054711.jpg
ティファニースプーン 12種の花模様_a0389018_15015175.jpg


どの方向から見ても、とても端正なフォルムのスプーンです。


柄に規則正しく刻まれた溝は、

コリント式などの古代ギリシャの柱を思わせますね。


柱の上には様々に模られた花模様・・・・その組み合わせが、

さらに美しさを引き立たせています。


12種の花が揃うと、さすがに豪華です。

ティファニースプーン 12種の花模様_a0389018_15024948.jpg


花の名前は私には全く不得意の分野ですので、
家内やネット関係の沢山の方の助言をいただきました。
(かなりデフォルメされているのもありますので、必ず正しいとは言えませんが)


左から

1.lily(ユリ) 2.gerbera(ガーベラ) 3.holly(ヒイラギ)
4.poppy(ポピー) 5.anemone(アネモネ) 6.rambler rose(ランブラーローズ)



ティファニースプーン 12種の花模様_a0389018_15032250.jpg

7..clover(クローバー) 8.maruguerite(マーガレット) 9.iris(アイリス)
10.
morning glory(アサガオ) 11.psnsy(パンジー) 12.wild rose(ワイルドローズ)

ティファニーのカトラリーはそのパターンが膨大で
なかなか製作にかかわる資料が見つからず苦労しますが、
それも楽しみの一つです。




by meichan007 | 2020-01-03 07:39 | 銀のスプーン | Comments(0)

ハンドルに小さな突起がたくさん付いた、
シルバー・フォールディング・フルーツナイフです。


WEBで探してみたのですが、このハンドルの形は見かけませんでした。

突起は滑り止めかと思いましたが、使用上とくにその必要性は感じませんでしたので、

飾りの意味合いの方が強いようです。


おそらく、植物のトゲを模したものなのでしょうか。

突起付ハンドルのシルバー・F・F・ナイフ(アンティーク)_a0389018_21221985.jpg

上側のナイフの光沢のある象牙ハンドルには八つの小さな突起が付いており、

ブレードとボルスターには美しい模様がブライトカットで刻まれています。

Thomas Marples(Sheffield1893年)

突起付ハンドルのシルバー・F・F・ナイフ(アンティーク)_a0389018_21252081.jpg

下側のナイフの輝きの美しい白蝶貝のハンドルには同様の六つの突起があります。

突起を付けるためには、かなり厚みのある良質の白蝶貝が必要ですね。

遠近法で、大きく見えていますが、象牙ハンドルの物より

一回り小型です。

William Needham(Sheffield1931年)






by meichan007 | 2019-12-31 07:50 | 銀のナイフ | Comments(0)

英国製スプーン&トングのセットは何点か所有していますが、

スッキリまとまっているというか、装飾性が割合おとなしいものが多いです。

そんな中で、このセットは華やかで見ているだけで心ががウキウキします。

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_08245779.jpg

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_08252520.jpg

柄にはピアス細工によって、アイビーが丁寧に模られています。

それぞれのアイビーの形は微妙に異なっていますが、

これが手彫りの良さなのでしょう、

表面に施されたエングレーブと相まって、生き生きとしています。

柄の周囲も単純なラインではなく、

柄全体に施されたブライトカットとよく調和して

とても美しく感じられます。

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_08281826.jpg


ボウル根元部分の星型エングレーブも、とても良いアクセントになっていますね。

まだ美しさを保っているボックスもメーカーの名前入りですので、

オリジナルかと思います。

Elkington (Birmingham 1899年)


下の写真は、ほぼ同時期に入手したピアスの美しいスプーンです。

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_17254791.jpg

用途としては、エッグスプーン、アイスクリームスプーン、ジャムスプーン等が
考えられるようです。

Henry Holland (sheffield 1891年)


by meichan007 | 2019-12-25 07:48 | 銀のスプーン | Comments(0)

英国には女性の銀職人(シルバースミス)を多く見かけますが、

その中で最も人気があるのは間違いなく、へスター・ベイトマンの工房でしょう。

紹介するのはベイトマン・ファミリーのスプーン類ですが、年代順に

①へスター・ベイトマンのキャディースプーン

②ピーター&アン・ベイトマンのキャディースプーン

③ピーター、アン&ウイリアム・ベイトマンと④ウイリアム・ベイトマンのコーヒースプーン(5インチ)です。


英国銀器収集の楽しみの一つはホールマークを調べることですが、

ファミリー内でも親方(フリーマン)が交代するごとに工房名が変わっていますし、

また同じ親方でも年代によって刻印が違います。

日本だったら、何代目へスター・ベイトマンとなることでしょうね。


ベイトマン・ファミリーの系譜については

que-sera-seraさんが詳しく紹介していますので、

下記リンク先をご参照ください。

https://teacaddyspoon.blog.fc2.com/blog-entry-79.html


写真で上の洋ナシ型ボールのキャディスプーンが

②ピーター&アン・ベイトマン(London 1798)

下の貝型ボールのキャディースプーンが①へスターベイトマン(1789年)

中央の5本のスプーンは③(1802年)と④(1816年)のスプーンをのちに寄せ集めて

計6本ありますが(1本は写真では重なっています。もう一本は使用中でした)、
同じブライトカットのエングレーブを入れたものと思われます。

ほとんど同じ形ですが、柄先の後方へのカーブ具合が少し違っています。

ホールマークの写真を撮っていて気がつきました。

ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08474305.jpg


ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08475090.jpg

とても良くきらきら光るブライトカットが見事です。


ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08475430.jpg

へスター・ベイトマンのキャディースプーンには、とても良いパティーナ(古色)が付いています。

とくにボール部分先端や裏面のフレアー間はブルーに光っており、とても味わいがあります。


ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08480688.jpg

洋ナシ型ボールのキャディースプーンは全体をみるとオタマジャクシのようで

とても愛嬌があります。

それぞれのスプーンに刻印されたホールマークです。

へスター・ベイトマン             ピーター&アン・ベイトマン 

ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08482456.jpg

ピーター、アン&ウイリアム・ベイトマン      ウイリアム・ベイトマン


by meichan007 | 2019-12-16 08:15 | 銀のスプーン | Comments(0)

銀のブレードと炭素鋼のブレードがコンビネーションされた

シルバー・フルーツ・フォールディング ナイフです。


鋼製のブレードが付いていますので、フルーツの取り分けばかりでなく
デスクナイフとしても活躍しそうです。
もっとも、このようなナイフは贈り物として喜ばれ、
実際の使用はあまり無かったのではと思います。


アンティークと言いそうになりますがビンテージです。


アンティークという言葉は
「何となくだいぶ古そうな物」にはよく使ってしまいますが、
GATT(世界貿易機関)では100年以上経っている物とされています。
GATT加盟国であれば関税がかからないことになっていますが
実際は証明が面倒なので個人輸入では時々支払うことになります。


このナイフはビンテージ(それでも80年は経っています)ですが、

2種類の材質を使用したブレードは、比較的珍しい方だと思います。

シルバーと炭素鋼のフルーツナイフ(ビンテージ)_a0389018_07514687.jpg


上質の白蝶貝がハンドル材として使用され、

奥の方から湧いてくるような虹色の光沢に魅了されます。

少し丸みを帯びた、ボルスターのエングレーブも良く似合っています。

シルバーと炭素鋼のフルーツナイフ(ビンテージ)_a0389018_07552964.jpg

J.Y.Cowlishaw (Sheffield1938年)


by meichan007 | 2019-12-14 07:52 | 銀のナイフ | Comments(0)

Reed & Barton(Massachusetts, USA)社の

ハーレクイン(Harlequin)パターンの純銀コーヒースプーンです。
(1958~1976年頃製造)

それぞれの柄ごとに種々の花が表現され、

ボウル部分には見事な金彩が施されています。

リード&バートン ハーレクイン スプーン_a0389018_07430515.jpg

「ハーレクイン」はフランス語の「アルカン」 - 道化師 - の英語読みで、

恋愛大衆小説の出版社名でも有名ですね。
また、中世の道化師の来ていた服の模様から”まだら”という意味もあります。
フォルクスワーゲンのビートルを8色に塗り分けた「ハレキン ビートル」がありました。


リード&バートン ハーレクイン スプーン_a0389018_10043574.jpg


上から

Tea Rose, Apple Blossome,Calla Lily, Water Lily

ティーローズ、アップルブロッサム(リンゴの花)、カラー(オランダ カイウ)、スイレン


リード&バートン ハーレクイン スプーン_a0389018_10045945.jpg


上から

Wild Rose, Golden Rod,Forget Me Not, Holly Hock

ワイルドローズ、セイタカ アワダチソウ、ワスレナグサ、タチアオイ


それぞれの花は先端だけでなく、柄全体で表現されており

また後ろ姿もきちんと現わされています。



ティファニーはもちろんですが、

米国には他にも素晴らしいシルバー製品メーカーが存在しています。


Reed& Barton社は1800年代末には純銀製品の製作を開始しており、
アトランタオリンピックの際にはメダル製作を受け持っています。

所在地のTawnton市はこの時代に多くの銀細工工房が出現して

The Silver Cityの愛称で知られています。*


by meichan007 | 2019-12-11 08:12 | 銀のスプーン | Comments(0)

シルバースプーン&フォークのリサイクル(アップサイクル)で、

前回はスプーンリングを紹介しましたが今回はペンダントを制作です。

シルバー950はスターリングシルバー(925)に比べて柔らかいので、

焼鈍(焼きなまし)をしなくても曲げることは可能ですが、少しばかり苦労します。

今回はガスバーナーを持っていない人の参考となるように

焼鈍しないで挑戦してみました。

まずはペイストリーフォークを使っての製作です。

シルバー スプーン&フォーク リサイクル(リメイク)_a0389018_09020687.jpg

必要な道具はペンチとバイス(万力)です。

まずバイスでフォークの平らな部分をつかみ

ペンチで一番太い歯を捻じっていこうとしたのですが、

思うようには曲がらず、逆に歯をバイスに挟んでフォークを捻じっていきました。

何とかこの形になりましたが、やはり焼鈍した方がずっと楽です。

次にフォークを二つ折りにして、

残った歯をペンチでハンドルに絡ませるように曲げていきます。

片方のフォークには銀線を通したビーズを絡ませてみました。


シルバー スプーン&フォーク リサイクル(リメイク)_a0389018_09022167.jpg


次はスプーンのボウル部分を使用しての製作です。

シルバー スプーン&フォーク リサイクル(リメイク)_a0389018_09023583.jpg

まず木槌で金床の上でボウルをたたいて平らにしてから、

先の丸いタガネで槌目を付けています。

その後糸鋸で模様を切り出してから、その部分に紫外線で固まるレジンで

プリカジュール エナメル風に仕上げています。

レジンを固まらせる紫外線ランプは能力の高い物が必要です。

製作法の質問がある方は遠慮なくどうぞ。





by meichan007 | 2019-12-05 10:04 | 銀リサイクル | Comments(2)

色々な形にピアスされた模様が

綺麗に散りばめられたシルバー キャディースプーンです。

ピアス模様を繋ぐブライトカットも、しゃれていますね。

キャディースプーンの丸い形に、ピアストやブライトカットが

とてもマッチして美しいです。

ピアス模様が可愛いキャディースプーン_a0389018_08154522.jpg

ピアス模様が可愛いキャディースプーン_a0389018_18294830.jpg

200年以上前に造られたキャディースプーンですが、
とても綺麗な状態で残っていました。

英国でこのように大事に保存されていたのが嬉しいですね。


現在使用中のティーキャディーから茶葉をすくうには、

この大きさと柄の角度がちょうど良いようです。


George Burrows ( London1797
年)


by meichan007 | 2019-12-04 07:21 | 銀のスプーン | Comments(0)

赤ちゃん誕生のお祝いに贈られる、クリスニング(洗礼)セットです。

大切な儀式ですので、エングレーブの多く入った銀製品が選ばれたようです。

最近はどうなんでしょうか。

もちろん専門店へ行けば銀製品があるのでしょうが、

ネットで単純にクリスニングセットで検索してみると、ベビー服がほとんどでした。

捜し方が下手なのかもしれません。

(それでも、銀のバングル、クロスのペンダント、マグカップ、

少数ですが小さなスプーンやフォーク、ガラガラ、銀の柄の歯ブラシ等々

は見つかりました。)

単なる赤ちゃん誕生の祝い品ですと、日本でも銀のスプーン・フォークセット・・・

ちょっと奮発してマグカップ付きもありますね。

クリスニングセットといっても様々な種類があります。

今回紹介するセットはスプーン、フォーク、ナプキンリングの組み合わせで、

ほとんど未使用かと思わせる極美品です。

ボックスも、ナプキンリングに合わせて中央が膨らんでいて、素敵な形ですね。

クリスニングセット(蝶のエングレーブ)_a0389018_08570848.jpg

蝶のモチーフを中心に、
表裏の両面全体にブライトカットが施されとても美しく輝きます。

このブライトカットにより、3品それぞれが互いにマッチしており、

とても見事です。

メーカー名 John Aldwinckle &James Slater (London 1881年)

クリスニングセット(蝶のエングレーブ)_a0389018_08580301.jpg




by meichan007 | 2019-11-24 08:03 | 銀のスプーン | Comments(0)