リーフ型ボウルのキャディースプーンは何点か所有していますが、
このTaylor & Perryのナチュラリスティックなキャディースプーンは形だけでなく、
マットな感じがとても気に入っています。
リーフの輪郭も葉脈もしっかりと表現されており
リーフとリーフの間から、可愛い葡萄の実が覘いています。
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クルントした綺麗な曲線を描いたハンドルには、先端に蛇頭と思われる造作があり、
そのハンドルの根元、ボウルとの境界部分からも蛇頭に続いてリーフの辺縁に沿いながら
トグロを巻いている蛇体が立体的に描かれています。
キリスト教では蛇は邪悪の象徴のように扱われていますが、
ギリシャ・ローマ時代には、医療の象徴で
現代では欧米や日本の救急車に蛇のマークが付いている事も多いです。
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実はこのキャディースプーンは他の方のブログに紹介された
George Uniteのスプーンに
ハンドルこそ違っていますが、ボウルの部分はとてもよく似ています。
蛇の頭こそ見当たりませんが、その体に似た造作がリーフの辺縁に垣間見られます。
Taylor& PerryとGeorge Uniteとの間には何か関係がありそうですね。
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Taylor&Perry工房(Birmingham 1839年製)