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銀器とナイフに魅せられて

ginkinaifu.exblog.jp

アンティークのスプーンやナイフ&たまにカスタムナイフその他も紹介

<   2019年 12月 ( 14 )   > この月の画像一覧

ハンドルに小さな突起がたくさん付いた、
シルバー・フォールディング・フルーツナイフです。


WEBで探してみたのですが、このハンドルの形は見かけませんでした。

突起は滑り止めかと思いましたが、使用上とくにその必要性は感じませんでしたので、

飾りの意味合いの方が強いようです。


おそらく、植物のトゲを模したものなのでしょうか。

突起付ハンドルのシルバー・F・F・ナイフ(アンティーク)_a0389018_21221985.jpg

上側のナイフの光沢のある象牙ハンドルには八つの小さな突起が付いており、

ブレードとボルスターには美しい模様がブライトカットで刻まれています。

Thomas Marples(Sheffield1893年)

突起付ハンドルのシルバー・F・F・ナイフ(アンティーク)_a0389018_21252081.jpg

下側のナイフの輝きの美しい白蝶貝のハンドルには同様の六つの突起があります。

突起を付けるためには、かなり厚みのある良質の白蝶貝が必要ですね。

遠近法で、大きく見えていますが、象牙ハンドルの物より

一回り小型です。

William Needham(Sheffield1931年)






by meichan007 | 2019-12-31 07:50 | 銀のナイフ | Comments(0)

素敵なアンティーク・クイルナイフ(羽ペン削り)2点の紹介です。


まず写真上のナイフですが

形のよいティアドロップ型ハンドルで、

白蝶貝に施されたスパイラル状のカービングが

虹色に輝く光を際立たせています。


メーカーはJoseph Rodgers & Sons (sheffield 1682-1971年)

リカッソ部部にRODGERSCUTLERS TO HER MAJESTY の刻印があります。


以前も紹介しましたが、
この刻印は当時英国王室御用達であった事を示しています。


Joseph Rodgers & Sons は素晴らしいナイフ類や銀のカトラリーも作っていた
英国を代表るメーカーの一つです。

らせん模様と繊細なエングレーブのクイルナイフ(アンティーク)_a0389018_20254444.jpg

下のナイフは、珍しい形のエングレーブの入った白蝶貝ハンドルで、

ちょっとお尻がはねた感じが美しいラインを作り出しています。


写真では旨く表現できませんでしたが、こちらも虹色が美しく光る白蝶貝です。

さらに9金で作られたボルスターの模様が実に丁寧に彫られていますし、

バックスプリング表面もも9金でカバーされています。


こちらも当時の一流メーカー

JOSEPH MAPPIN(Sheffield1810-1841年)で、

わずか30年間の操業でしたが

リカッソの”V王冠 R”が示すように素晴らしい作品を作っていました。

らせん模様と繊細なエングレーブのクイルナイフ(アンティーク)_a0389018_20260284.jpg


G王冠 R 1830年以前 George Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ 文字はハンドカット
W王冠 R 1830-1837 William Ⅳ
V王冠 R 1837-1901 Victoria
E王冠 R 1901-1910 Edward Ⅶ
G王冠 R 1919-1952 George Ⅴ、Ⅵ 文字はマルチライン

王室御用達ではなくても、勝手にこのマークを使用したメーカーもあるらしいです。



by meichan007 | 2019-12-28 07:37 | 小型&クイル ナイフ | Comments(0)

英国製スプーン&トングのセットは何点か所有していますが、

スッキリまとまっているというか、装飾性が割合おとなしいものが多いです。

そんな中で、このセットは華やかで見ているだけで心ががウキウキします。

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_08245779.jpg

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_08252520.jpg

柄にはピアス細工によって、アイビーが丁寧に模られています。

それぞれのアイビーの形は微妙に異なっていますが、

これが手彫りの良さなのでしょう、

表面に施されたエングレーブと相まって、生き生きとしています。

柄の周囲も単純なラインではなく、

柄全体に施されたブライトカットとよく調和して

とても美しく感じられます。

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_08281826.jpg


ボウル根元部分の星型エングレーブも、とても良いアクセントになっていますね。

まだ美しさを保っているボックスもメーカーの名前入りですので、

オリジナルかと思います。

Elkington (Birmingham 1899年)


下の写真は、ほぼ同時期に入手したピアスの美しいスプーンです。

装飾の美しい英国製スプーン&トング セット(アンティーク)_a0389018_17254791.jpg

用途としては、エッグスプーン、アイスクリームスプーン、ジャムスプーン等が
考えられるようです。

Henry Holland (sheffield 1891年)


by meichan007 | 2019-12-25 07:48 | 銀のスプーン | Comments(0)

戦前のモデルの中でも、とくにユニークな形のランプです。

黄色半透明の、アンティーク(ヴィンテージ)なセミクリスタルの質感もいい感じです。


正面は三段重ねのお餅の様にぽっちゃりしてますが、

横面は意外とスリムで、何とも愉快なスタイルです。


ちなみに、、酸化鉛がガラス全体の24%未満のものが

セミクリスタルと呼ばれているそうです。


このランプだけは、他のアンティークランプと違って、

いくら清掃しても、以前使用されていた香りが抜けないのが不思議です。

Z Orientale セミクリスタル (1932

三段になったユニークなランプ(ランプベルジェ)_a0389018_09205768.jpg

by meichan007 | 2019-12-22 08:22 | ランプベルジェ | Comments(0)

相田義人氏はジャパンナイフギルド(JKG)創設時(1980年)から
すでに活躍しているナイフメーカーです。


カスタムナイフ界では第一人者の故ラブレス氏とも親交があり、
その確立された「デザイン力」と「テクニック」は申し分ありません。
(ラブレス氏の弟子と言えるのはS.R.Johnson氏と相田氏だと言われています。
その後、彼の工房を手伝っていた人がいたようです。)

AIDA(相田)カスタムナイフ_a0389018_15055791.jpg


上の写真はシースナイフ(鞘にしまうタイプ)で、
SMALL GAME(小型動物の狩猟)と名付けられています。

ヒルトとハンドルボルトのエングレーブは、すでに故人となったサイモン・リットン氏です。

ナイフショーでお会いしたことがあるのですが、

ロンドン在住の彫刻家でとても気さくな良い方でした。


ハンドル材は良質のサンバースタッグ(インド大鹿の角)で、
和鹿の角とは異なり、彫りが深くてカスタムナイフによく用いられています。
インド産ですが輸出規制やワシントン条約などで
良質の物は高価で手に入れるのが難しくなっているようです。

このナイフを購入したのは一昔前になります。

ナイフと沢山の画像を重ね合わるという、時間のかかる画像処理でしたが、

色々なことを試すことができて、とても楽しかった思いがあります。


AIDA(相田)カスタムナイフ_a0389018_15172642.jpg

ラブレスナイフのラインナップの中でも特に有名な
NY(ニューヨーク)スペシャルモデルをアレンジしたものです。
特にこの刃の形はグラインドが難しいのですが、

どこを見てもピシッと仕上げれられています。

昔は名ばかりのカスタムナイフメーカーさんがいましたけれど、

最近では皆さんとてもテクニックが上手ですし、
それに裏付けられた個性的なナイフが増えています。


AIDA(相田)カスタムナイフ_a0389018_15495641.jpg
AIDA(相田)カスタムナイフ_a0389018_15072624.jpg

 なんともユニークな形状の、3インチ ウージックハンター(ナロータング)です。
元々は鋼材CV134使用モデルのようですが、
リカッソにCVとエッチングされていないのでATSかもしれません。

ハンドルエンドにはなんと、方位磁石が埋め込まれています。


AIDA(相田)カスタムナイフ_a0389018_15504663.jpg

相田氏の指導の下に製作されていたMatrix-AIDA ブランドの5ディアハンターです。

 美しいフォルム、完璧なミラーフィニッシュです。
ランドールナイフのモデルの一つにちょっと似ています。


アウトドア系の様々な雑誌に彼の紹介や、その製作記事が掲載されていましたが、
私が一番参考にしていたのは1982年発行の「KNIVES」です。
相田氏を含めて3人の方の、それぞれの製作方法が掲載されています。

AIDA(相田)カスタムナイフ_a0389018_10265453.jpg
その後、個人的名でもカスタムナイフ製作のノウハウ本を発行しています。
AIDA(相田)カスタムナイフ_a0389018_15241611.jpg

by meichan007 | 2019-12-19 08:49 | カスタムナイフ | Comments(0)

英国には女性の銀職人(シルバースミス)を多く見かけますが、

その中で最も人気があるのは間違いなく、へスター・ベイトマンの工房でしょう。

紹介するのはベイトマン・ファミリーのスプーン類ですが、年代順に

①へスター・ベイトマンのキャディースプーン

②ピーター&アン・ベイトマンのキャディースプーン

③ピーター、アン&ウイリアム・ベイトマンと④ウイリアム・ベイトマンのコーヒースプーン(5インチ)です。


英国銀器収集の楽しみの一つはホールマークを調べることですが、

ファミリー内でも親方(フリーマン)が交代するごとに工房名が変わっていますし、

また同じ親方でも年代によって刻印が違います。

日本だったら、何代目へスター・ベイトマンとなることでしょうね。


ベイトマン・ファミリーの系譜については

que-sera-seraさんが詳しく紹介していますので、

下記リンク先をご参照ください。

https://teacaddyspoon.blog.fc2.com/blog-entry-79.html


写真で上の洋ナシ型ボールのキャディスプーンが

②ピーター&アン・ベイトマン(London 1798)

下の貝型ボールのキャディースプーンが①へスターベイトマン(1789年)

中央の5本のスプーンは③(1802年)と④(1816年)のスプーンをのちに寄せ集めて

計6本ありますが(1本は写真では重なっています。もう一本は使用中でした)、
同じブライトカットのエングレーブを入れたものと思われます。

ほとんど同じ形ですが、柄先の後方へのカーブ具合が少し違っています。

ホールマークの写真を撮っていて気がつきました。

ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08474305.jpg


ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08475090.jpg

とても良くきらきら光るブライトカットが見事です。


ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08475430.jpg

へスター・ベイトマンのキャディースプーンには、とても良いパティーナ(古色)が付いています。

とくにボール部分先端や裏面のフレアー間はブルーに光っており、とても味わいがあります。


ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08480688.jpg

洋ナシ型ボールのキャディースプーンは全体をみるとオタマジャクシのようで

とても愛嬌があります。

それぞれのスプーンに刻印されたホールマークです。

へスター・ベイトマン             ピーター&アン・ベイトマン 

ベイトマン・ファミリーのキャディースプーン_a0389018_08482456.jpg

ピーター、アン&ウイリアム・ベイトマン      ウイリアム・ベイトマン


by meichan007 | 2019-12-16 08:15 | 銀のスプーン | Comments(0)

銀のブレードと炭素鋼のブレードがコンビネーションされた

シルバー・フルーツ・フォールディング ナイフです。


鋼製のブレードが付いていますので、フルーツの取り分けばかりでなく
デスクナイフとしても活躍しそうです。
もっとも、このようなナイフは贈り物として喜ばれ、
実際の使用はあまり無かったのではと思います。


アンティークと言いそうになりますがビンテージです。


アンティークという言葉は
「何となくだいぶ古そうな物」にはよく使ってしまいますが、
GATT(世界貿易機関)では100年以上経っている物とされています。
GATT加盟国であれば関税がかからないことになっていますが
実際は証明が面倒なので個人輸入では時々支払うことになります。


このナイフはビンテージ(それでも80年は経っています)ですが、

2種類の材質を使用したブレードは、比較的珍しい方だと思います。

シルバーと炭素鋼のフルーツナイフ(ビンテージ)_a0389018_07514687.jpg


上質の白蝶貝がハンドル材として使用され、

奥の方から湧いてくるような虹色の光沢に魅了されます。

少し丸みを帯びた、ボルスターのエングレーブも良く似合っています。

シルバーと炭素鋼のフルーツナイフ(ビンテージ)_a0389018_07552964.jpg

J.Y.Cowlishaw (Sheffield1938年)


by meichan007 | 2019-12-14 07:52 | 銀のナイフ | Comments(0)

以前は随分と色々なナイフを集めていた時期があります。
たまには何かを模ったナイフに出会うこともありました。

珍しい形のアンティーク(ビンテージ)ナイフ2点です。

ドイツ製と英国シェフィールド製です。

靴型のポケットナイフと脚型の小さなナイフ(アンティーク)_a0389018_11564343.jpg



まず靴型のナイフですが、ドイツ製で1900年頃に造られた物です。

靴型のポケットナイフと脚型の小さなナイフ(アンティーク)_a0389018_11560350.jpg

メーカー名は不明ですが、GES.GESCH.の刻印があり、

デザインのパテントを取っているという意味だと思います。

靴の形をしたものは稀に見かけることがありますが、

ブレードが二本出るタイプは非常に珍しいと思います。


ハンドル材はベークライトで状態も素晴らしく、まさに美しい造形です。

脚型のナイフもユニークな形でとても珍しいでしょう。

小さくて可愛いナイフです。

靴型のポケットナイフと脚型の小さなナイフ(アンティーク)_a0389018_11562802.jpg

元々のハンドル材は濃いブルーの樹脂だったと思われますが、

年月を経てとても良い味が出てますね。


全長はたった7センチですが、とてもしっかりしています。


スプリング前方がリングになっているので、

懐中時計の鎖につなぐFOBのように用いられたのかも知れません。

Brookes & Crookes (Sheffield 1853-1957年)



by meichan007 | 2019-12-13 07:34 | 小型&クイル ナイフ | Comments(0)

Reed & Barton(Massachusetts, USA)社の

ハーレクイン(Harlequin)パターンの純銀コーヒースプーンです。
(1958~1976年頃製造)

それぞれの柄ごとに種々の花が表現され、

ボウル部分には見事な金彩が施されています。

リード&バートン ハーレクイン スプーン_a0389018_07430515.jpg

「ハーレクイン」はフランス語の「アルカン」 - 道化師 - の英語読みで、

恋愛大衆小説の出版社名でも有名ですね。
また、中世の道化師の来ていた服の模様から”まだら”という意味もあります。
フォルクスワーゲンのビートルを8色に塗り分けた「ハレキン ビートル」がありました。


リード&バートン ハーレクイン スプーン_a0389018_10043574.jpg


上から

Tea Rose, Apple Blossome,Calla Lily, Water Lily

ティーローズ、アップルブロッサム(リンゴの花)、カラー(オランダ カイウ)、スイレン


リード&バートン ハーレクイン スプーン_a0389018_10045945.jpg


上から

Wild Rose, Golden Rod,Forget Me Not, Holly Hock

ワイルドローズ、セイタカ アワダチソウ、ワスレナグサ、タチアオイ


それぞれの花は先端だけでなく、柄全体で表現されており

また後ろ姿もきちんと現わされています。



ティファニーはもちろんですが、

米国には他にも素晴らしいシルバー製品メーカーが存在しています。


Reed& Barton社は1800年代末には純銀製品の製作を開始しており、
アトランタオリンピックの際にはメダル製作を受け持っています。

所在地のTawnton市はこの時代に多くの銀細工工房が出現して

The Silver Cityの愛称で知られています。*


by meichan007 | 2019-12-11 08:12 | 銀のスプーン | Comments(0)

色々な香りを楽しむのが好きで、
前に紹介したランプベルジェや他のルームフレグランスなど色々試してきました。

ルームフレグランスというわけではないですが、日本のお香も好きです。
お線香も良いのですが、特に伽羅の香りがとても気に入っています。

本格的にお香を楽しむなら香道の教室に通ったらよいのでしょうが、
正座が苦手で躊躇しています。

私は香りを楽しむために、電気香炉を使用しています。
その中でも一番簡単に楽しめるのが「ひとたき香炉 こづつ」です。

3分間の安らぎ(伽羅の香り)_a0389018_14182604.jpg
3分間の安らぎ(伽羅の香り)_a0389018_14184653.jpg


左横の棒状の突起はスイッチで、右横の黄色い丸い突起は温度調節用です。

この中央の、金属(ヒーター)の上に薄い雲母を載せて使います。

3分間の安らぎ(伽羅の香り)_a0389018_14191717.jpg

雲母の上に、小さく切りった香木を載せてスイッチを入れました。

ヒーターが赤くなって、中央の香木からかすかに白い煙が出ているのが見えるでしょうか。
本当は煙が立たずに香りがするくらいが良いそうですが
煙を写すために温度を少し上げてます。


電気香炉は他にも2種類持っているのですが、
これは持ち運びも簡単、しかも乾電池で使えますのでとても便利です。


ただし3分間経つと自動的にスイッチが切れる仕組みになっています。

もう一度スイッチを入れれば再度香りが立ってきますので、
私には充分な安らぎの時間です。

同じ伽羅でも香りはそれぞれの香木で微妙に違っていますが、
なかなかその表現は難しいです。
香木の部位によっても多少の違いがあるようで、
香舗店から送られてきた銘香(名前のついている香木)が
以前に送られた物と香りが少し違っていたこともあります。



伽羅木は常温でも香りますし、好みはあるかと思いますが

熱を加えると例えようのない独特の良い香りをはなちます。

私が興味を持ち始めた10数年前には、香舗店から
良い伽羅香木をそこそこの値段で購入できました。
伽羅はワシントン条約で輸出許可書が必要ですし、
そもそも産地のベトナムでもほとんど手に入らないそうで、
現在ではとてつもなく高価になってしまいました。

茶道では11月から4月までは「炉」の手前、
5月から10月までは「風炉」の手前になるそうです。
「炉」の手前では炭をおこした後に練り香を、「風炉」の手前では
1センチ角位の香木(伽羅に限らない)を炭の近くにおいて香りを楽しむとの事。
炭手前をやらない時には、床の間に香木を飾ります。
さすがに伽羅香木を「風炉」に使用するのは躊躇しますね。

先月もう11月に入りましたが、
知人のお茶会で伽羅の香りを聞きたいとのことで
この「ひとたき香炉」をお貸して、香りを楽しんでいただきました。
(香りを嗅ぐことを聞くといいます)


by meichan007 | 2019-12-09 07:44 | その他 | Comments(0)